エーゲ海はしょっぱいし、魚は高いゾ!

わたしがこれまで訪れたことことのある海での中で、地中海が一番しょっぱかったということまで書いたが、なぜそうなったかについては諸説あるが、古生代から外海の海水が流入しにくい大きな内海のような地形であり、それが現在の大きさまで縮小してきたらしいが、その間に太陽熱による蒸発でしだいに内海の塩分濃度が高くなったという説を、現地の夏の長さと日差しの強さを実感している身としては、信じている。

実際、新鮮な大西洋の海水が流れこむジブラルタル海峡から東に行くほど地中海上層に限っては塩分が高いような気がする。エーゲ海が一番しょっぱいし、泳いでいて目に海水が入ると、びっくりするほどしみた記憶がある。面白いのは、一番東に位置する黒海が、エーゲ海ほどしょっぱくなかったことだ。たぶん、ドナウ川、ドン川、ドニエプル川などの大河がながれこんでいるので、淡水の流入量が海水の蒸発量を上回っているのだろう。

そんなわけでエーゲ海が世界で一番しょっぱい海だと思っている。

そのエーゲ海で4夏連続してセーリングクルーザーを1週間チャーターしてクルージングしたことがあるが、ちょっと意外だったのは、海に潜ってみても魚の姿が非常に少なかったことだ。雑誌の記事を書く都合もあって朝早く何ヶ所か漁港の荷揚げ場や市場にも行ってみたが、とてもプロの漁師の水揚げとは思えないような貧弱な水揚げだった。さすがに大都市に近い市場には多くの魚が並んでいたが、その浜値は驚くほど高かった。近くにいた市場のスタッフにその理由を尋ねたところ、海域全体の水揚量が年々少なくなっているそうで、需要と供給のバランスで高値になっているとのことであった。たしかにギリシャの海辺のレストラン(タベルナ)では、シーフードはその値段からもっともぜいたくなメニューとされていた。個人的には、数千年前から文明を築いた人類rが住んでいた閉鎖海域は、差し詰め天然の釣り堀として人々に魚を獲られつづけてきたのだから、現在、魚が少なくても当然なのではと感じたのを憶えている。

結論。エーゲ海では目を開けて泳ぐのはおすすめしない。また、シーフードは避けたほうが賢明だ。魚を食べたいなら、伊豆半島の民宿や紀伊半島の民宿をお勧めする。次回は、わたしが知っている一番しょっぱくない海について書くつもりだ。それはバルト海……。

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