釜石に「泳げる海」再び[#takaue55]

代表の松井宏泰さん(43)ら海を愛する男女が集うSURF90鎌倉ライフセービングクラブは、岩手県釜石市で8月に開催される遠泳大会の陰の立役者。震災で津波に襲われた浜を再び泳げる場所にと、被災地の海仲間を励ましてきた。 クラブは1990年に発足。普段は二十数人が手分けして鎌倉周辺で浜の監視役を引き受ける。メンバーだった一人が郷里の釜石に戻り活動し始めた縁で、10年来の交流があった。昨年5月に義援金を届けた後も、物資支援などに交代で出向いた。町は次第に片付いても日常は戻っていない。いつもならにぎやかな海水浴場も昨夏は人影がなかった。何が沈んでいるかわからず、放送設備や救助用機材も流失、シャワーやトイレもがれきに埋まっていた。釜石の中心メンバーは、救出活動で数え切れない遺体を見て海に入るのがつらく、海水浴場の再開など思いも寄らなかった。そこで松井さんらは「子どもたちに楽しい海を取り戻そう」と提案。現地の仲間と合わせて延べ49人が、昨年8月に釜石の根浜海水浴場を掃除した。根浜では毎年トライアスロンの国際大会が開かれ、釜石のクラブも運営にかかわってきた。がれき撤去は気落ちしていた仲間を前向きに変えた。いつかまたトライアスロンをと、まずこの夏は1500メートルのオープンウオータースイムを開く。参加者募集(定員100人)も始まった。当日の安全管理は鎌倉メンバーも応援する。PRに役立ててほしいとフェイスブックページの開設も手伝った。「スポーツやレジャーは生活再建の二の次になる。でも、日常に近づくことでみんな表情が明るくなった。おせっかいな応援、続けます!」

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000331205150001

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